思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ

10月31日(土)
朝 萱田公園で棒術のみ
3時より少林寺拳法
 有段者の指導。仕掛け技 二十数種を稽古。
 丁字投などは、自分でも良くできない。形のみ教える。
11月1日(日)
本日は、朝寝坊して朝錬無し。
体育館が他団体で予約されていたため、居合も無し。
夕方 庭で天武剣真流の稽古を少し。雨で中断。

読んだ本

思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ 東 浩紀 他(編集)日本放送出版協会 (2009/05)

この中の鈴木謙介の「設計される意欲」が面白かった。
”企業の人材マネジメントにおけるモチベーションとロイヤリティー
向上させんとする人材開発技法の2面性。
 ① 組織による従業員への尊敬に基づく働きやすい職場を作り出す仕組み。
 ② 従業員を巧妙に管理し、金銭的な保証の代わりに精神的な充足を埋め合わせる
   「やりがいの搾取」
「やりがいの搾取」とは、
 かっての集団の同調圧力にうったえる「集団圧力的ワーカホリック」に対して
 自ら進んでのめり込む「自己実現ワーカホリック」が登場していることを指摘。

やりがいを提供することで、低賃金や長時間労働が正当化され、
さらにそれが「自己責任に基づく選択」であったかのように洗脳する。”

鈴木は、「環境設計による自発性の引き出し」の問題として功罪を論じて
いるが結論は、出していない。

「潜在能力の開発を通じて、より良き個人として生まれ変わる」という発想は、
少林寺拳法の思想でもある。しかし、この発想が、企業に管理され従業員の
搾取に利用されるような面を持っていると知って複雑な思いがする。

NHKブックス別巻 思想地図 vol.3 特集・アーキテクチャ